ようやく永平寺に到着しました?住職は、こちらで一旦皆さんとお別れし、わざわざお迎えに来てくださった修業時代のお仲間山梨県のH和尚さんが運転する車で、大本山総持寺祖院に前日リハーサルと挨拶周りに一足先に向かいました??
住職を見送り?雲水さんに案内をしていただき、永平寺参拝を始めたました。(雲水による諸堂案内は曹洞宗寺院の団参のみ受付です)
最初に向かったのが、「傘松閣」。「絵天井の間」には230枚の美しい色彩画が天井に飾られています。そのほとんどが花鳥風月を描いたものなのですが、5枚だけ鯉・唐獅子・りすが描かれた絵が隠されています㊙皆さん、真剣に天井を眺めて探されていました?
次に、雲水の修業の場「僧堂」へ。浴室・東司と並ぶ「三黙道場」の一つです。雲水は「起きて半畳。寝て一畳」ほどのスペースの中で、坐禅・食事・就寝など、日々の修業に励んでいます?
次は、七堂伽藍の中心に当たる「仏殿」に向かいました。須弥壇の中央には、本尊の釈迦牟尼佛が祀られ、右に未来弥勒仏、左に過去阿弥陀仏の三世如来を祀っています。欄間には禅宗の逸話が図案化された12枚の彫刻がはめ込まれています。道元禅師を奉祀する御真廟「承陽殿」、禅師様の説法の道場「法堂」を見学し、雲水たちの台所「大庫院」へ。大庫院の前には全長4mの「大すりこぎ棒」が掛けられています。これを撫でると料理上手になれるかも⁉とお話を聞き皆さん撫でる撫でる?もちろん❗私もしっかり撫でてきました?
次に向かったのは三黙道場である「浴室」「東司」。雲水たちは、四九日(四と九が付く日)が入浴日と定められています。
最後は、永平寺最古の建物「山門」です。雲水が正式に入山する時、修業を終えて出る時の2回しか通ることが許されない、永平寺の玄関です。正面の両側には「ここより先は厳しい出家修業の道場であり、求道心の在る者のみ門をくぐることが許される」という言葉が記されています。覚悟をもった者しか通れない門です?
今回案内してくださった雲水さんは、2月末に永平寺に入山した九州出身の方でした。永平寺に入山するまでは、「雪をあまりみたことがなかったから驚いた」とおしゃっていました☺丁寧にわかりやすく案内してくださりありがとうございました?
あと十数年後、うちの息子くんも修業に行く事になりますが、「あの子にやれるのか❓大丈夫か⁉」??
と不安を抱きながら、永平寺を後にしました?
祖院焼香師檀参道中記(其の4)